2003年11月19日(水) 12時51分
元患者宿泊拒否で県が調査 ホテル側は謝罪の意向(共同通信)
熊本県南小国町・黒川温泉の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」がハンセン病の元患者の宿泊を拒否した問題で、熊本県生活衛生課は19日、正当な理由のない宿泊拒否を禁じた旅館業法違反の疑いがあるとして、調査を始めた。熊本地方法務局も「重大な人権侵犯の疑いが強い」として、ホテル関係者らの事情聴取を始めた。
黒川温泉観光旅館協同組合は18日夜の緊急経営者会議で、黒川温泉ホテルを組合から除名する方針を決定。ホテル側は19日午前、組合に対し、今回宿泊を拒否した国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」を訪れ、謝罪する意向を示した。
県と保健所の職員が19日午前、ホテルに入り関係者からの事情聴取を開始。予約表などの書類の提出を求めた。事実が確認されれば、営業停止などの行政処分や旅館業法違反容疑での刑事告発も検討する。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031119-00000100-kyodo-soci