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埼玉医大(埼玉県毛呂山町、東博彦学長)を今春退職した医学部の元教授が、国からの補助金を流用し、別の研究費に充てていた疑いがあることが18日、分かった。流用額は数百万円にのぼるとみられ、学内に調査委員会を設置して調べている。
関係者の話によると、流用されていたのは、文部科学省所管の独立行政法人「日本学術振興会」が助成している科学研究費補助金(科研費)。研究内容を国に申請し、認められれば補助金を受ける仕組みだ。
元教授はこの一部を、架空の伝票を使うなどして申請通りの研究に使ったように装い、プールした資金で、別の研究の費用に使っていたとみられる。研究以外の私的な流用はなかったとみられる。
この教授が研究グループに参加して補助金を受けた研究は、教授が東大から埼玉医大に着任した96年から退職した今年3月までで7件あり、同大は流用の期間と額の特定を進めている。
流用は内部告発で発覚した。調査委は年内にも最終報告をまとめることにしているが、補助金適正化法違反の疑いもあり、学内には刑事告発を求める声もある。(11/19 06:30)