2003年11月19日(水) 00時00分

東京三菱 ８８社分の資料　流出 （東京新聞）

　東京三菱銀行の三木繁光頭取は十八日の記者会見で、同行取引先の信用情報を記載した内部資料が流出したことを明らかにした上で「何より信用を求められる銀行として重大な事態と受け止めている。あらためて深くおわびしたい」と謝罪した。

　流出資料は同行が九月から開始した新たな企業再生支援策の事前検討用に作成されたもので、主要な取引先など八十八社の実名や信用格付けが記載されている。同行は先月二十九日に畔柳信雄副頭取をトップに調査対策委員会を設置、十四日に報告書をまとめた。

　三木頭取は「流出経路の特定には至らなかった」と述べたが、情報管理プロセスなどに問題があったとして改善策を講じたことを明らかにした。また十四日からは情報管理強化委員会を設置、再発防止を徹底する姿勢も示した。

　さらに同行は今回の問題に関する行内処分を実施。三木頭取と畔柳副頭取の役員報酬について一カ月分の１０％を削減するほか、担当役員や部室長について、頭取けん責とともに給与一カ月分の１０％を削減する。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20031119/mng_____kei_____002.shtml