2003年11月19日(水) 07時00分
日テレ社長「単独的な不正」組織的関与を否定(日経新聞)
「道義的な責任は否定できない」——。日本テレビの萩原敏雄社長は18日夜、調査委員会の報告を受けて同社本社で記者会見。社内処分を発表するとともに、組織的な関与については「プロデューサー本人の単独的な不正と断ぜざるを得ない」とし、視聴率操作を組織的な不正でなく、安藤正臣プロデューサー個人の問題と改めて強調した。
萩原社長は氏家斉一郎会長らと4人で会見、「深くおわび申し上げます」と4人そろって深々と頭を下げた。
今回、番組制作費の不正流用が明らかになったことに対し、萩原社長は「(制作費使用の管理を)厳格にするのは困難という常識に安住していた」と反省の弁を述べた。一方で、放送業界内の視聴率競争については「良い意味での競争が業界の発展につながるという確信は変わっていない」「視聴率『四冠王』の価値がこの事件で否定されるものではない」などと時折、顔を紅潮させながら強調してみせた。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031119AT1G1802D18112003.html