2003年11月18日(火) 16時01分
鹿島など労災隠し、虚偽報告容疑で書類送検(日経新聞)
東京都品川区のりんかい線新駅の建設工事現場で起きた労災事故を隠していたとして、東京・品川労働基準監督署は18日、大手ゼネコン「鹿島」など四法人と、同社の現場所長(当時)ら計6人を労働安全衛生法(報告義務)違反容疑で東京地検に書類送検した。労災隠しで大手ゼネコンが書類送検されたのは極めて異例。
同労基署の調べによると、東京都心と臨海副都心を結ぶりんかい線「品川シーサイド駅」の建設工事現場で2001年9月、鹿島の下請けだった建設業、白岩工業(東京・中央)の従業員が作業中にくぎの破片で眼球を傷つけて3日間休業。鹿島は事故を知りながら、報告が義務づけられている「統括管理状況等報告」で「労災はなかった」と虚偽報告した疑い。白岩工業も未報告だった。労基署長が指定する大規模建設工事では元請け企業は2、3カ月に一度、労災の発生状況や下請けに対する安全管理指導などをまとめた統括管理状況等報告の提出を義務づけられている。(16:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031118AT1G1800418112003.html