2003年11月18日(火) 11時23分
<手術ミス>右足切断で、病院長に有罪判決 高松地裁(毎日新聞)
香川県観音寺市の女性(当時51歳)が右足静脈りゅうの手術を受けた際、誤って動脈を摘出され右足を切断することになったとして、業務上過失傷害の罪に問われた同市柞田町、「クニタクリニック」院長、大西敏行被告(44)に対し、高松地裁は18日、禁固1年、執行猶予2年(求刑禁固1年6月)を言い渡した。高梨雅夫裁判長は「被告人の過失の程度は軽いものとは言えない」などと指摘した。
判決によると、女性は99年7月、同病院で大西被告に静脈を摘出する手術を受けた。ところが、大西被告が誤って動脈を摘出したため、直後から右足が壊死(えし)状態になり、翌日、愛媛県内の病院で、ひざ上約10センチから下を切断した。女性は右足切断を苦に、00年4月に自殺した。
大西被告は「手術における注意義務は、十分に尽くしていた」と過失責任を否認し、無罪を主張していた。【大西岳彦】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031118-00001036-mai-soci