2003年11月18日(火) 06時10分
会長印の別添えメモで決済 武富士盗聴、関与隠す?(共同通信)
消費者金融大手「武富士」の元社員らによる電話盗聴事件で、盗聴を実行した探偵会社への調査費支出を決めた稟議(りんぎ)書について、武富士の元渉外担当中川一博(なかがわ・かずひろ)容疑者(42)=電気通信事業法違反容疑で逮捕=が、武井保雄(たけい・やすお)会長名で押印された別添えのメモを役員らに示し、社内決済を取り付けていたことが18日、分かった。
稟議書には会長印がないケースがほとんどで、警視庁捜査2課は、中川容疑者が武井会長の盗聴への関与を隠すために社内の正式文書への会長印を外したとみて、当時の役員らを任意で事情聴取し、会社上層部の関与を慎重に調べている。
調べでは、盗聴についての稟議書は「人事調査費用支払の件」「企業信用調査費用支払の件」とされ、経理部長ら当時の各部門の責任者がそれぞれ承認印を押していた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031118-00000017-kyodo-soci