2003年11月18日(火) 07時01分
保険料上げ、年収の20%に・厚労省が年金改革案(日経新聞)
厚生労働省は17日、来年からの年金制度改革案を発表した。会社員の厚生年金保険料は年収の13.58%(労使折半)から20%まで毎年引き上げる一方、高齢化などに応じて給付水準を自動的に下げる仕組みも導入するが、現役世代の手取り収入の5割(現在59%)の給付は確保する。基礎年金の国庫負担割合は3分の1から2分の1に高める。年金財政を安定させ現役世代の不安を和らげるのが狙いだが、負担や給付水準、国庫負担の財源を巡る異論も強く、調整は難航しそうだ。
坂口力厚労相は同日の与党年金制度改革懇談会に改革案を報告、「国庫負担を2分の1にする財源などは年内に決定し、来年度予算に組み込みたい」と表明した。18日の経済財政諮問会議で政府内調整に入り、来年の通常国会に関連法案を提出する予定。公務員の共済年金も追随して同様の改革をする。(07:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20031118AT1F1700Z17112003.html