2003年11月17日(月) 00時00分
オレオレ詐欺、誘拐偽装恐喝の被害やまず(朝日新聞・)
お年寄りなどから、親族の事故や誘拐などを装って金をだまし取る「オレオレ詐欺」「誘拐偽装恐喝」の被害が続いている。13日には宇部市の男性(77)が電話で「おまえの息子が事故を起こした。100万円持ってきたら息子を帰してやる」と脅され、100万円を振り込んだ。これで9月以降の被害総額は2千万円を超えた。県警捜査1課は「似た内容の電話を受けたら、まず警察に届けて欲しい」と注意を呼びかけている。
オレオレ詐欺は息子や孫などを装い、事故の示談金や借金返済金などの名目で金を要求するもの。誘拐偽装恐喝は、「子どもを預かっている。金を用意しろ」と身代金誘拐を偽装したり、借金を理由に親族を預かっているとうそをつき、「金を振り込めば帰す」と脅したりする手口。9月以降に計33件が起きた=
表。
被害者は、大半が高齢者。要求される額は10万〜350万円で、老後用の貯蓄から無理をすれば払えなくはない金額であることも、被害が増えた一因。同課によると、詐欺と恐喝の違いはあるものの、手口は似ており、組織的な犯行の可能性が高いという。
また、使われるのはプリペイド型や転売の携帯電話で、振込先も借名口座が指定され、無差別に電話がかけられていることなどから捜査は難航しており、33件とも犯人は捕まっていない。
被害を防ぐには安易に金を振り込まないこと。警察に通報し、子どもの安否や事故の有無などを確認し、未遂に終わった事件も少なくないという。また、銀行員が不審に思い、振り込みを思いとどまらせたケースもある。同課は「あせって振り込みをせずに、警察に届けて欲しい」と話す。
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地区別の被害件数■■■■
オレオレ詐欺 誘拐偽装恐喝
岩国地区 12件(3件) 0件
周南地区 0件 0件
山口地区 3件(1件) 2件(2件)
宇部地区 3件(1件) 6件(3件)
萩 地区 1件 2件(1件)
下関地区 4件(3件) 0件
総計 23件(8件) 10件(6件)
※()内は未遂事件
(11/17)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news02.asp?kiji=3454
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