2003年11月17日(月) 00時00分

誘拐偽装、高２逮捕 恐喝未遂容疑 （東京新聞）

　外泊中の同級生を誘拐したように装い、家族に身代金三百万円を要求する脅迫電話をかけたとして、警視庁南千住署は十七日までに、恐喝未遂の疑いで、東京都墨田区内の私立高校二年の男子生徒（１６）を逮捕した。男子生徒は「犯人役になって脅かせば、驚くだろうと思った」と容疑を認めているという。

　調べでは、男子生徒は七月三十一日午後三時ごろから八月一日午前一時ごろまで計五回、自宅から荒川区内の同級生の男子生徒（１６）の母親（４４）の携帯電話に「ママ、ママ助けて。おれだよ。今、東京にいない」と同級生の声色を使い、留守番電話にメッセージを録音。さらに、別の声色でかけ直し「息子を返してほしかったら銀行に三百万円振り込め。サツに知らせたら息子をバラバラにするぞ」と脅迫した疑い。

　同級生は数日前から自宅に帰っておらず、連絡が付かずに心配した母親が事件当日、息子のアドレス帳を見て、複数の友人に「息子から連絡があったら教えて」と電話。男子生徒はこの電話を受けた数時間後に、うその誘拐を計画、身代金要求の脅迫電話をかけていた。同級生の母親は警察に通報、通話記録から男子生徒の犯行と分かった。

　当時、同級生の男子生徒は友人の家に寝泊まりしており、八月二日に足立区内のゲームセンターで遊んでいるところを警察官に保護されるまで、事件のことは知らなかったという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031117/eve_____sya_____002.shtml