2003年11月17日(月) 03時08分
<武富士盗聴>元専務の小滝容疑者が依頼か(毎日新聞)
消費者金融大手「武富士」(東京都新宿区)をめぐる盗聴事件で、盗聴を請け負った調査会社「アーク横浜探偵局」社長、重村和男容疑者(57)が武富士の元総務部課長、中川一博容疑者(42)の依頼を受ける数年前から同社の依頼で盗聴していたことが分かった。警視庁捜査2課は中川容疑者に複数の調査会社を引き継いだ元専務、小滝国夫容疑者(61)が依頼していた可能性があるとみて、盗聴が始まった経緯と武富士の組織的な関与について追及する。
調べでは、重村容疑者は中川容疑者の依頼を受け、00年12月から01年2月にかけてフリージャーナリストの自宅の電話を盗聴し、録音テープを中川容疑者に渡していた。
重村容疑者は逮捕前の毎日新聞の取材に対し、「フリージャーナリストの尾行と盗撮はしたが、盗聴はしていない」と否定。しかし、同課の調べに容疑を認め、中川容疑者の調査依頼の数年前から武富士に批判的な人物を盗聴していたと供述しているという。
重村容疑者を含む複数の調査会社を中川容疑者に引き継いだのが00年6月に退職した小滝容疑者だった。小滝容疑者と重村容疑者との付き合いは96年前後から始まっており、中川容疑者の前任者として盗聴を含む調査業務を重村容疑者に依頼していたとみられる。
中川容疑者も別の事件の公判などで、「重村容疑者から小滝容疑者の依頼で盗聴していたと聞いた」と陳述していた。【立山清也、三木陽介】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031117-00000078-mai-soci