2003年11月14日(金) 00時00分

「オレオレ詐欺」被害急増（朝日新聞・）

■１０月以降５０件発生
　子や孫を装って現金をだまし取る「オレオレ詐欺」の被害が、県内で急増している。これまで８５件（うち未遂３２件）の被害のうち、約５０件（同約２０件）が１０月以降だ１２日にも大子町で１３０万円だまし取られる事件があった。事件が広く伝わり、電話を受けた本人や金融機関の職員などが不審に思って未然に防げたケースも増えたが、県警は改めて注意を促している。

　県警捜査２課によると、県内のオレオレ詐欺事件の被害額は約４千万円。９月は９件だったが、１０月は４３件、１１月も１３日までに１０件近く起きている。手口は依然、「交通事故に遭った」というものが多いが、中には女が「中絶費用が欲しい」などと言ってくる例もあるという。

　大子署の調べでは、１２日の事件は、午前１１時ごろ、大子町の会社員（４４）方に、若い男から電話があり、「おれだけど、サラ金の借金がふくらんだ」などと、銀行の現金自動出入機（ＡＴＭ）から１３０万円を振り込むよう依頼した。電話を受けた会社員の母親（６８）が孫の名前を言うと、男は「そうそう、おれだ」と答えたために信じ込み、現金を振り込んだ。

（11/14）

http://mytown.asahi.com/ibaraki/news02.asp?kiji=6617