2003年11月14日(金) 08時57分
米新法案、封切り前映画のP2P交換に最大3年の禁固刑(ZDNet)
P2Pのファイル交換を利用して劇場公開前の映画を一本でも共有フォルダに保存していた場合、最大で3年の禁固刑を科すと定めた著作権法案「Artists' Rights and Theft Prevention Act」が、米上院で準備されている。
同法案では禁固刑に加え、こうした映画を公の「コンピュータネットワーク」で提供することを連邦法上の重罪と定め、最大25万ドルの罰金が科せられる。実際に著作権侵害があったかどうかは問われない。
この法案はジョン・コーニン、ディアンヌ・フェインスタイン両上院議員が11月13日、首都ワシントンで記者会見して発表。会見には女優のボー・デレクのほか、米映画協会(MPAA)プレジデントのジャック・バレンティ氏、全米レコード協会(RIAA)会長のミッチ・ベインワル氏が出席する。
ハリウッドの映画会社はここ数年にわたり、劇場やDVDで登場していない映画がネットで配信されることに対していら立ちを募らせてきた。「STAR WARS エピソード2」「トゥームレイダー」「ハルク」が劇場公開前にP2Pネットワークに登場したとの報道もある。これに対応して9月には大手映画会社が、アカデミー賞の審査員に特別版DVDの「スクリーナー」を送るという毎年恒例の慣行を中止した。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031114-00000020-zdn-sci