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指定暴力団山口組五菱会系のヤミ金融事件で、警視庁などの合同捜査本部は１４日、不法収益の一部を含む米国ドル紙幣を隠したとして、東京都新宿区下落合４丁目、会社社長横山修一容疑者（３３）を組織的犯罪処罰法違反（犯罪収益隠匿）の疑いで逮捕した、と発表した。
横山容疑者は、組織を統括する元暴力団幹部梶山進容疑者（５４）＝組織的犯罪処罰法違反容疑で再逮捕＝の側近で、数十の末端店舗を持つといわれる「ＶＶ」グループの「社長」。梶山容疑者の関連会社社長を務めている。捜査本部は、梶山容疑者に流れた収益の管理をしていたとみている。
生活経済課の調べでは、横山容疑者は梶山容疑者と共謀して２月、米国ラスベガスのカジノ経営会社の関連会社が千代田区の大手銀行に借りている貸金庫に、不法収益を両替した９万３０００ドル（約１０００万円）を含む米国ドル紙幣２００万１００ドル（約２億１６８０万円）を隠した疑い。「金を預けたことは間違いない。改めて説明する」と話しているという。
横山容疑者は今年１月、梶山容疑者にカジノ経営会社の関係者を紹介したとされる。梶山容疑者が同社幹部に金を渡す場にも立ち会っていた。
ヤミ金融組織の「社長」は十数人いるとされ、逮捕者はこれで４人になった。
(11/14 13:48)