悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年11月14日(金) 11時33分

<BSE>背骨付き食肉の販売禁止 厚労省が方針毎日新聞

 厚生労働省は14日、日本を含む牛海綿状脳症(BSE)発生国の牛の背骨(脊柱(せきちゅう))が付いた食肉の販売と、背骨を使った食品や添加物の製造を法的に禁止する方針を決めた。背骨の中にある神経(背根神経節)の危険性が、解体時に除去を義務付けている脊髄と同程度とした専門家の意見を踏まえた。規制は来年2月から実施予定だが、同日にも都道府県などに自粛を求める。欧州連合(EU)は昨年4月に同様の規制に踏み切っており、約1年半遅れの対応となる。

 BSEの原因となる異常プリオン(たんぱく質)は、主に頭部、脊髄、小腸の一部に蓄積され、発生国はこれらを「特定危険部位」として除去・焼却してきた。これに事実上、背骨が加わることになる。

 厚労省によると、日本では通常の食肉処理で背骨が除かれているが、レストランなどの注文を受けて業者が背骨付きの肉(Tボーンステーキなど)を切り分け、販売する例がある。あばら骨を使った骨付きカルビ、足の骨、BSEが発生していない米国やオーストラリア産などのTボーンステーキに危険性はないとしている。

 また、背骨を原料にした食品や添加物には、骨を煮出して製造する牛骨エキスや牛脂の材料に利用される牛骨油などがある。同省の実態調査の結果、国産の背骨を使って製造していたのは8施設(うち3施設は既に製造中止)で、1日当たりの生産量は牛骨エキス約8トン、牛骨油2.6トンだった。同省は「牛脂の大半を占める牛の脂身から製造された牛脂は安全」としている。【須山勉】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031114-00001027-mai-soci