2003年11月14日(金) 12時00分
食品偽装で林兼産業に罰金1000万円(日経新聞)
食品メーカー林兼産業(山口県下関市)が生協向けハムなどの原料・添加物を偽装表示した事件で、不正競争防止法違反などの罪に問われた同社と元取締役長岡幸助被告(59)の判決公判で、山口地裁下関支部の大泉一夫裁判官は「消費者をだましたことになり悪質」として求刑通り同社に罰金1000万円、長岡被告に同100万円を言い渡した。同社は控訴しない方針。
判決理由で大泉裁判官は「10年余りの長期間続けられていた違反の一環。利益追求のためには違法行為も辞さないという姿勢は強く非難されるべきだ」と述べた。
判決によると、同社は2001年7月—昨年3月、生協向けに出荷したハムなど約55万3000パック(計約47トン)を輸入豚肉で製造しながら国内産豚肉と偽装表示。また、昨年3月—6月、同じ加工品約18万5000パック(計約16トン)に食品添加物を使用しながら、法令で定められた表示をしなかった。〔共同〕(12:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031114AT3K1401G14112003.html