2003年11月14日(金) 08時29分

ヤミ金・梶山被告、収益隠し４億数千万円（読売新聞）

　指定暴力団山口組五菱会系のヤミ金融グループによる出資法違反事件で、ヤミ金融の収益の一部を米ドルに両替するなど隠匿していたとして、警視庁は１３日、同グループ最高責任者の梶山進被告（５４）（出資法違反で公判中）とともに、同グループ幹部松崎敏和被告（３４）（同）についても組織犯罪処罰法違反（犯罪収益等隠匿）の疑いで再逮捕した。

　逮捕容疑にかかわる隠匿額は４億数千万円だが、警視庁はこれ以外にも、米・ラスベガスなどを舞台にマネー・ロンダリング（資金洗浄）を図っていたとみて追及している。

　調べによると、両被告は、同グループ傘下の１つ「ＴＯグループ」の店長らに指示し、昨年７月上旬から１１月中旬までの間、１３９回にわたり、ヤミ金融による収益など計２億５８００万円を、偽名を使って計２０８万７０００ドルに両替するよう指示。

　梶山被告は今年２月、この米ドルの一部を含む計約２００万ドルを、米・ラスベガスの高級カジノホテルの関連会社名義の貸金庫に預けて、犯罪収益を隠匿した疑い。

　警視庁では、梶山被告が、ＴＯグループ以外の傘下の店長らにも、一定額をドルに両替するよう指示していたとみている。

　調べに対し、梶山被告は「今の段階で話は出来ません」と供述しているが、貸金庫に入っていた米ドルについては、「手術の費用にしようと思った」などと話しているという。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031114-00000401-yom-soci