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2003年11月14日(金) 00時00分

発注品、市価より割高 福祉法人鳳雄会を千葉市監査 東京新聞

 黒田雄県議が理事長を務める社会福祉法人「鳳雄会」(千葉市花見川区)が、運営する児童養護施設などの備品や食材を購入する際に不明朗な取引をしていたとされる問題で、千葉市の二度目の監査で、鳳雄会の備品などの取引は、ほかの法人や市場価格より高額なケースが多いとして改善を求められていたことが十三日、分かった。鳳雄会が同日、市に提出した改善報告書は、市場価格より高額な場合は、差額分を取引先会社から施設に寄付する形で還元するとしている。

 鳳雄会は今年四月から、児童養護施設や乳児院を備える児童福祉施設「ほうゆう学園」を運営。現在、ショートステイを含め三十六人が生活している。国などの補助金が出る施設の備品などは、黒田氏や法人理事と関係の深い二社に一括発注していたが、両社の請求額が高すぎるとの疑問が出て、市が七月の定期監査で調査。この時点では、適正価格で購入するために市場価格調査を行うよう求めていたが、請求額が適正かどうかの判断はしていなかった。

 市は十月、随時監査で四−九月の取引の二社と鳳雄会の伝票を照合。その結果、ほかの施設などより高額な取引が多いと判断した。

 黒田氏は「水増し請求などの誤解を避けるため職員を二人増やし、二社を通さず備品ごとの直接購入に切り替えた。以前は一括購入で人件費を抑えていたわけで、高額で購入した意識はなかった」と話している。 (山田 晴子)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20031114/lcl_____cba_____001.shtml