2003年11月14日(金) 07時00分
年内にリナックス利用推進組織(日経新聞)
日立製作所など電機、情報関連の大手メーカーが無償基本ソフト(OS)「リナックス」の商業利用を促進する組織を年内にも結成する。中国や韓国の企業がつくる同様の組織と連携し、リナックスを使いやすくするための改良や、関連ソフトの開発効率を上げるための基盤づくりを進める。リナックス利用の環境整備を目指す日中韓の国際プロジェクトが動き出す。
新組織は「日本OSS(オープンソースソフトウエア)推進フォーラム」(仮称)。日立、富士通、NEC、NTTデータ、日本IBM、アルゴ21の6社が中心になって設立、ソフト利用者の代表として日本情報システム・ユーザー協会の河野俊二会長も参加する。リナックスの改良や関連ソフトの開発、安全対策などのテーマごとに分科会を設け、具体的な取り組みを協議していく。韓国には日本と同様の民間の推進組織が設立済み。中国でも近く発足する予定。今後は各国がそれぞれ得意な分野でリナックスの改良などを進め、開発成果やノウハウなどを持ち寄ってリナックスの普及を加速する。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20031114AT1D1305H13112003.html