2003年11月12日(水) 21時22分
「Bフレッツ」で不当競争?…総務省がNTT東を指導(読売新聞)
総務省は12日、NTT東日本が提供している光ファイバーを使った高速インターネット接続サービス「Bフレッツ」のうちの一部のサービスが、不当競争に当たる可能性があるとして、同社に事情を報告するよう行政指導した。
1つの回線を複数の利用者で共有しなければならない契約なのに、1人の利用者に1回線を占有させていた。
同社は昨年6月から、最大32契約者が1本の光ファイバーを共有することで割安料金を実現する「ニューファミリータイプ」(月額利用料4500円)を新設した。だが、実際には、光ファイバーの普及がそれほど進んでいないため、現状では複数利用者が共有せずに契約者ごとに光ファイバーを占用している。
その反面、1本の光ファイバーを1契約者が占用する「ベーシックタイプ」(同9000円)は別プランとして提供している。
このため、総務省は、料金に応じたサービスを公平に提供するよう義務づけている電気通信事業法に触れる可能性があるとした。
NTT東日本は、あくまで過渡期の措置としているが、早急に複数契約者が共有する方式に切り替える方針だ。
総務省はさらに、光ファイバーを他の通信事業者により割安な価格で貸し出す仕組み作りも検討するよう求めた。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031112-00000112-yom-bus_all