2003年11月11日(火) 22時37分
10月のスパムレポート - スパムメールもクリスマス商戦へ(MYCOM PC WEB)
米Clearswiftは、10月のスパムメールに関する月間レポートを公表した。クリスマスシーズンを前に、プレゼント購入資金などのために低金利ローンを案内するメールなどが目立ち、スパマーたちもクリスマス商戦に入ったようだ。
レポートによれば、スパムメールの中でもっとも多くを占めている分野は医療健康の27%。ついで金融の24%となり、ポルノ・アダルトが16%、通信販売が15%と続く。金融関連のメールは9月の12%から2倍にもなっており、これはクリスマスが近づき、プレゼント購入やパーティなどで懐の苦しくなる消費者に対する、低金利の資金融資などの案内が増えたためと見られている。
また、通信販売業者も消費者のクリスマス予算を奪おうと、送るメールを増やし、この分野での流量も増えているようだ。ここで扱われている商品では、DVDを作成可能なドライブが多く、消費者を映画などに対する海賊行為へと誘うようなものもあるという。
「スパマーたちが既にクリスマスを気に掛けるようになっているのは興味深い。彼らは巧妙にスパムフィルタをくぐり抜けるための手段を見つけるだけでなく、市場に通用する戦略も身につけている」。同社研究主任のAlyn Hockey氏はこのように述べ、スパマーたちが技術的にも戦略的にも成長をしている点を指摘する。「年が明ければ、お正月セールもやるつもりなのだろうか」(同氏)
流量も巧妙さも増す一方のスパムメールだが、これを防ぐためには、リアルタイムで更新されるブラックリストの利用・オープンリレー対策・ドメイン認証などのネットワーク層での対策、単語・文脈の分析によるスパムフィルタなどを複数組み合わせた対策が必要となっていると同社は指摘する。
グラフはこちら
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/11/11/12.html
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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/09/17/24.html
反スパム法案が米上院を通過、大統領も支持を明らかに
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/24/51.html
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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/20/14.html
Clearswift
http://www.clearswift.com/
(MYCOM PC WEB)
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