2003年11月11日(火) 00時04分
ヤミ金向けに債務者データベース開発の男を逮捕(日経新聞)
暴力団山口組系五菱会のヤミ金融業者による出資法違反事件で、警視庁生活経済課などは10日までに、高利の貸金業に利用されると知りながら多重債務者のデータベースを開発した住所不詳、無職、水城憲二容疑者(41)を出資法違反(高金利)の共犯容疑で逮捕した。
「ヤミ金の帝王」と呼ばれていた同会幹部、梶山進被告(54)=公判中=は、20以上のヤミ金融グループ「センター」をつくり、顧客の個人情報や貸し付け状況などを細かく管理。水城容疑者は、こうしたコンピューターシステムの開発、修理を一手に引き受けており、同課は梶山被告との関係を追及している。
調べによると、水城容疑者は昨年4月から約8カ月間、札幌市の主婦(47)ら6人に約52万円を貸し付け、法定利率(年29.2%)を大幅に超える利息約125万円を受け取った疑い。
水城容疑者の口座には、センターの責任者から約8200万円の入金があり、最高は1回約300万円だったという。データベースには警察や弁護士に連絡していた客の欄に「K」「B」と記し、融資する際に注意するよう促していた。(00:04)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031110AT1G1001U10112003.html