2003年11月10日(月) 21時36分
FOMAへの移行より鮮明に 携帯電話純増ではauが首位、ボーダフォン低調続く(MYCOM PC WEB)
電気通信事業者協会(TCA)は、携帯電話・PHSの10月末現在の事業者別契約数を公表した。携帯電話は前月比0.4%増の7,894万7,800契約で、NTTドコモが前月に引き続き、PDC端末はマイナス成長、FOMAはプラス成長となり、第3世代携帯電話への移行がより鮮明となった。PHSは同0.7%減の528万4,333契約だった。
事業者別では、NTTドコモが同14万6,000増の4,518万8,000契約、au(KDDI、沖縄セルラー)が同18万5,900増の1,544万8,400契約、ツーカーグループが同12,000減の368万7,100契約、ボーダフォンが同33,200増の1,462万4,300契約だった。前月はわずかに純増数がドコモを下回ったauだが、今月は純増数で大きく上回った。ボーダフォンは7月以来数万台の純増数にとどまっている。
7月末に同18万7,000増、8月に同63,000増だったドコモのPDCは、9月末に初めて減少に転じていたが、今月はさらに減少幅が拡大。同18万8,000減となり、逆にFOMAは9月末の同21万6,800増から同33万4,000増(10月末)の133万7,000契約とさらに契約数を伸ばし、PDCからFOMAへの本格的な移行を伺わせる結果となった。FOMAの30万以上という純増数は、2001年10月に本格サービスを開始して以来初めての値だ。いち早く3Gに移行したau(CDMA2000 1x)は同45万7,900増の1,066万1,000契約、遅れて3Gを開始したボーダフォンは同5,600増の88,600契約だった。
携帯電話からのインターネット接続サービスでは、ドコモのiモードが同27万6,000契約増の4,001万5,000契約と初めて4,000万を突破。auとツーカーのEZwebは同20万1,100増の1,414万1,100契約、ボーダフォンのボーダフォンライブ!は同36,000増の1,263万8,400契約。
飽和が伝えられる携帯電話市場は、相変わらず1%未満の低成長が続いており、純増数がこのままのペースだと、年内の8,000万契約突破は難しい情勢だ。ただし、auが発表した新サービスに対応した端末が今後次々と登場してくるほか、ドコモの505iSシリーズ、ボーダフォンのテレビ対応端末/バウリンガル対応端末といった"大物"が年内発売を控えており、年末の動向次第では8,000万契約の大台を超える可能性もある。
KDDI、最大2.4Mbpsのパケット通信対応のCDMA 1X WIN端末3モデルを発売
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/22/15.html
ドコモ、505iSシリーズを発表 - 第1弾は「D505iS」、23日発売
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/21/14.html
バウリンガル機能も追加できる - ボーダフォン「V601SH」発表
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/16/27.html
ボーダフォン、日本初となるTV視聴可能な携帯電話"V601N"を12月上旬発売へ
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/14/19.html
KDDI、au携帯電話新製品を発表(1) 歩行者ナビ/200万画素など
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/06/13.html
好調のドコモ、不振のJ-フォン、明暗分かれる7月の携帯電話契約数
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/07/16.html
5月の携帯電話市場、KDDI純増数で連続首位、ドコモ足踏みも6月に期待
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/06/06/23.html
電気通信事業者協会(TCA)
http://www.tca.or.jp/
(MYCOM PC WEB)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031111-00000093-myc-sci