2003年11月09日(日) 00時00分

「その振り込み大丈夫？」（朝日新聞・）

　　身に覚えのないアダルトサイトの料金や借金の返済を迫る架空請求を受け、だまされて指定された銀行口座に入金する被害が後を絶たない中、県や県警などが金融機関と協力し、現金自動出入機（ＡＴＭ）に被害防止を訴えるポスターを近く張り出す。利用者に注意を呼びかけ、送金間際で被害を食い止めようとの狙いだ。

　　県によると、県内１８カ所の消費生活相談窓口に寄せられた架空請求に関する相談は今年４〜９月だけで３９９８件に上る。このうち、支払ってしまったという被害は６３件あった。

　　増え続ける相談に、県主催のサラ金などに関する対策会議に参加している関係機関のメンバーから「ＡＴＭに目立つポスターを張ったらどうか」という声が上がった。県内の一部金融機関の内諾を得て、啓発に乗り出すことになった。「ちょっと待って！　その振り込み大丈夫？」いう内容のポスターを数万部作製し、郵便局、ＡＴＭがあるコンビニエンスストアにも張り出しを依頼する予定だ。

　　こうした取り組みは、香川県が１０月に実施し、静岡県でも予定しているという。

　　県県民生活課は「さまざまな利用者がいるコンビニなどにも張ってもらえば効果があるのではないか」と期待を込める。

（11/9）

http://mytown.asahi.com/shiga/news02.asp?kiji=3469