2003年11月08日(土) 07時00分
ブラウン管国内生産に幕、松下・東芝も撤退(日経新聞)
松下電器産業と東芝は2004年9月末までに、テレビ用ブラウン管の国内生産からそれぞれ撤退する。液晶やプラズマパネルなどを使った薄型テレビの台頭で、ブラウン管テレビ市場が急激に縮小しているため。電機業界ではテレビ最大手のソニーも撤退を決めており、日本からテレビ用ブラウン管の製造拠点が消えることになる。
松下は現在、高槻工場(大阪府高槻市)でブラウン管を年間50万本生産しているが、これをやめる。同社のテレビ向け表示装置の国内生産は高精細のプラズマパネルに特化する。東芝は姫路工場太子地区(兵庫県太子町)で、五種類の大型ブラウン管を年間約200万本生産しているが、製造ラインを閉鎖する。
松下と東芝は今年4月、国内生産拠点を除いてブラウン管事業を統合し、共同出資の松下東芝映像ディスプレイ(MTPD、高槻市)を設立。海外工場や国内外の営業・開発拠点はMTPD傘下に置いたが、国内工場はそれぞれ操業を続けていた。松下は高槻工場のブラウン管生産ラインをMTPDに移管、海外工場向け試作ラインにする。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20031108AT1D0706907112003.html