2003年11月08日(土) 13時05分

IBM、デスクトップLinux進出か（ZDNet）

　米IBMは11月10日、デスクトップコンピュータにLinuxを推進する方針を示す見通しだ。IBMのグローバルサービス部門のサム・ドクネビック（Sam Docknevich）氏はボストンで開催のDesktop Linux Conferenceで、「The Time is Now for Linux on the Desktop（デスクトップLinuxの時代が来た）」と題するスピーチを行う計画で、Linux人気のデスクトップ市場への広まり具合について話題にする。

　現在まで、IBMはサーバでのLinux利用を推進してきたが、Microsoftが支配権を握るデスクトップ分野でのLinux推進は避けてきた。

　このスピーチのアジェンダでは、デスクトップ向けLinuxを「キオスクやATMのような機能の決まったマシン、銀行の出納係が行うような取引業務、ビジネスプロセスを支援するソフトを動かす基本的なオフィス用ワークステーションに搭載する」好機だとしている。

　Illuminataのアナリスト、ゴードン・ハフ氏は、プロダクト部門ではなく、グローバルサービス部門の幹部がデスクトップLinuxの取り組みについて語ることに意味があると指摘する。このことはIBMが現在、デスクトップLinuxを積極的に推進するものではなく、顧客に求められた際に提供するものとして考えていることを示唆するという。（ZDNet）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031108-00000003-zdn-sci