2003年11月08日(土) 00時00分

高金利容疑、元経営者を逮捕 中小企業相手に貸し付け （京都新聞）

　貸金業の登録をせず中小企業の経営者相手に高利貸をしていたシステム金融「東京データバンク」の出資法違反事件で、大阪府警悪質金融事犯特別取締本部は８日までに、貸金業法違反（無登録）と出資法違反（高金利）容疑で住所不定、元経営者三船善信容疑者（３６）と神奈川県大和市下鶴間、元経理担当幹部古賀洋容疑者（５４）を逮捕した。

　同社は資金繰りの苦しい経営者を狙い、同じ顧客に複数の会社名を使って貸し付ける「システム金融」を２０００年４月から経営。昨年１０月からは小口の０９０金融に切り替え東京や静岡、名古屋、大阪、福岡などで最大２６の事務所を設置。今年９月までに小口金融だけで２億円近くの収益があったとみられ、取締本部が追及する。

　調べでは、三船容疑者らは昨年２月から７月にかけ、奈良県生駒市の製菓業男性(48)ら３人に計約１９０万円を貸し付け、最高で法定の約１９倍の利息計約６５万円を受け取った疑い。三船容疑者は否認、古賀容疑者は認めているという。

　取締本部は７月に同社幹部２人を逮捕。三船容疑者らを指名手配し行方を追っていたが７日夜、神奈川県内の立ち回り先などで両容疑者を逮捕した。

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003nov/08/K20031108MKB1O100000027.html