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2003年11月07日(金) 03時09分

全国病院の25%で「医師不足」読売新聞

 全国の4分の1の病院で、医師数が医療法の基準を下回り、特に、北海道・東北地方では半数近くの病院で基準を満たしていないことが、厚生労働省が6日集計した2002年度の立ち入り検査結果で明らかになった。

 地方の医師不足が依然、深刻な実態が判明したため、厚労省は11日に総務、文部科学両省と連絡会議を設置し、〈1〉大学と民間病院の連携〈2〉地方での新人医師の養成方法——などを検討し、来年1月にも医師の確保策をまとめる。

 立ち入り検査は、各都道府県が毎年実施し、厚労省が集計している。医療法は、患者数に応じて配置すべき医師数を定めており、一定数を確保していない場合、医療機関に支払う診療報酬が減額される。

 昨年度の検査によると、全国の8641病院のうち、医師の配置基準を満たしていたのは75%の6480病院。残る25%の2161病院が基準を下回った。厚労省は長年、医療機関のない「無医地区」の解消対策を進めており、基準以下の病院は前年度比2・4ポイント減少した。

 基準を下回っていた病院の地域別での割合は、北海道・東北が48%で最も高かった。以下は北陸・甲信越が33%、四国、中国は各26%の順で、地方の医師不足の深刻さを裏付けた。東海、関東、九州は各21%、近畿は11%だった。

 北海道・東北では、実際は診療していない大学病院の医師が他の病院に名前を貸す「名義貸し」が相次いで発覚。昨年度の検査などでは、北海道大、札幌医科大、旭川医科大で計500人以上の医師が200以上の病院に名義を貸していたことが明らかになっている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031107-00000001-yom-soci