2003年11月06日(木) 00時27分
ボランティア事典に誤り続々、絶版決める(読売新聞)
大手出版社の学習研究社(東京都)が発行している「ボランティア用語事典」に、間違った解説や偏った表現が多数あると、社会福祉法人「大阪ボランティア協会」(大阪市)が指摘。同社はこの事典を絶版にして新たな事典を作り、交換することを5日、決めた。
事典は、大学教授や教師らが執筆し、今年3月に出版。4000部を発行し、学校や図書館に置かれている。
今年7月、同協会が大学教授らの協力でチェックした結果、問題と考えられる解説が「掲載用語の約6割にのぼった」としている。
明らかな間違いは▽NGO(非政府組織)は国連に申請して認定を受ける(国連の認定制度はNGO一般とは別)▽敬老の日に老人家庭奉仕員がお世話にくる(老人家庭奉仕員制度はすでになく、敬老の日に訪ねるものでもない)——など。
また、「お年寄りは、お茶を飲みながら話し相手になるだけでも喜ぶ」など特定のイメージを植え付けかねない表現もあった。
同社広報室は「内容に誤解を招く部分があった。猛省している」と話している。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031105-00000016-yom-soci