2003年11月06日(木) 22時20分
助成金9400万円を不正受給 133社、重機の講習悪用(共同通信)
クレーンなど重機の技能講習者を対象に厚生労働省の外郭団体「雇用・能力開発機構」(横浜市)が助成金を支給する制度を利用して、和歌山県などの建設会社133社が計9400万円を不正に受け取っていたことが6日、分かった。
雇用・能力開発機構は同日、不正に受給した会社に助成金を返還するよう文書で通知した。
133社は、重機の指定教習機関「コマツ教習所」(川崎市)の近畿地域の2教習所が、未受講者に不正に交付した修了証を手に入れるなどして、助成金申請書を偽造していた。同機構によると、重機講習への助成金で不正受給が発覚したのは、制度が1977年に創設されて以来初めて。
同助成金は、建設労働者の技能向上などを目的に支給され、受講者が所属する事業者に最大で受講料の7割が支払われるほか、賃金の一部も補てんされる。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031106-00000228-kyodo-soci