2003年11月06日(木) 05時28分
消費者はインターネットでどうやって商品を買うのか?(3)(japan.internet.com)
前回は、消費者が検索エンジンを使って商品やサービスを検索する時には2語の検索語で調べることを明らかにしました。そして、最初の検索結果に満足がいかない場合には40%の人が2ページ目を見る一方で、31%の人が新しい単語(例えば「販売」)を加えた絞込み検索を行うことが分かりました。
今回は、消費者が検索結果を何ページ目まで見るのかを解説してみたいと思います。
●消費者はがまん強くない
自分が探しているホームページには検索結果の何ページ目ぐらいで出会うかを消費者に尋ねてみました。
過半数の人が検索結果の2ページ目までに自分の探しているホームページを見つけています。平均すると2.8ページになりますが、これは7ページ以上を見るという結果に引きずられたものです。実際には検索結果を4ページ以上見る人は2割もいません。
「消費者は検索結果の2ページ目ぐらいで自分の探しているホームページを見つける」と言えるでしょう。
http://japan.internet.com/img/20031106_nttdate1.gif
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ここで注意したいのは、前回に見たように最初の検索結果ページに満足できない場合は検索語を変えたり検索エンジン自体を変更する人が6割もいるという点です。最初の検索語で表示された検索結果ページにある程度納得した場合に2ページ目まで続けて読む、というのが正しい理解だと考えられます。
●いい検索語の検索結果ページはじっくり読む
では、検索結果の2ページ以内に表示されなければダメなのかというと、実際はそうでもありません。
消費者に検索結果は何ページぐらいまで見るかを尋ねたところ、先ほどの結果よりも多くのページを見ることが分かりました。平均すると4.6ページです。
http://japan.internet.com/img/20031106_nttdate2.gif
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このページ数の差は、訪問するホームページ(ショップ)が一つだけではないことを考えれば納得できるでしょう。
検索結果のページを見ていって2ページ目ぐらいに探していたホームページを最初に見つけ、さらに2〜3ページぐらい先まで検索結果を見る、というのが平均的なパターンだと考えられます。
ここで特徴的なことは、7ページ以上の検索結果を見る人が24%もいるということです。検索語に満足した場合は消費者はじっくりと検索結果ページを読んでいることが窺えます。
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次回は当連載の最後になりますが、消費者が何をポイントにしてどれくらいのホームページを訪問するのかについてもう少し深く掘り下げて見たいと思います。
(執筆:細木康裕)記事提供:
http://www.cubit.co.jp/index.html
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