2003年11月06日(木) 00時00分

防犯カメラの効果抜群 武生のパチンコ店１０店で車上荒らし激減 （東京新聞）

　武生署管内（武生市）のパチンコ店十店が、車上荒らしの防止を目指し、九月上旬に駐車場に防犯カメラの設置を終えてから二カ月。防犯カメラの効果が上がり、パチンコ店での車上荒らし被害が大幅に減っていることが分かった。　（吉光　慶太）

　同署の調べでは、今年に入って管内で発生した車上荒らしは毎月五−十件に上っていた。各パチンコ店では、注意を呼び掛ける看板や店員によるパトロールなどの対策を講じてきたが、目立った効果がなかった。

　そこで武生署が七月ごろから各パチンコ店にカメラ設置を働き掛け、九月上旬には管内の十店すべての駐車場などに二台以上の防犯カメラが設置された。すると、設置後の二カ月間で車上荒らしは一件しか起きていないという。

　以前、パチンコ店の駐車場で窓を割られ、現金五万円とカーナビを盗まれたという主婦（６０）は「車で来ると様子が気になったが、カメラがあれば安心」と話すなど、お客さんにも好評だ。

　ただ、パチンコ店で犯行を繰り返していた犯人が場所を移し、マンションや量販店を狙うことも考えられるという。同署は、量販店などにも防犯カメラの設置を依頼するなど警戒を強め「一番の対策は車の中に荷物を置かないこと。自分だけは狙われないと思わないでほしい」と注意を呼び掛けている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/fki/20031106/lcl_____fki_____001.shtml