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質問は最高裁広報課を通じて文書で依頼した。最高裁判事の心構えや司法制度改革に関する質問と並び「憲法改正をめぐる議論について感想は。また国際協力に自衛隊が活用されるケースが増えているが、望ましい国際貢献のあり方をどう考えるか」と尋ねた。
九人のうち泉徳治、上田豊三、甲斐中辰夫、横尾和子の四判事は回答を避け、憲法観などをうかがえなかった。泉判事は「国会で議論されている問題にかかわるので」と理由を付けた。
浜田邦夫、深沢武久、藤田宙靖の三判事は、憲法改正論議についてのみ回答。浜田判事は「現行憲法は立派な憲法と信じる」、深沢判事は「論議は政府主導ではなく、広い国民的な議論を期待したい」、藤田判事は「現状適合性についての検討は当然だが、一時の政略や感情に基づく議論ではなく、将来を見据えた冷静な議論が必要だ」とそれぞれ回答した。
国際貢献のあり方も含めて回答したのは島田仁郎、滝井繁男の二判事。島田判事は「憲法前文にうたわれた理想と目的に深く共鳴する。真に望ましい国際貢献はそれに合致し、そのような国際貢献に力を尽くすべきだ」、滝井判事は「憲法改正論議は大いにあってよい。国際貢献のあり方も恒常的に多面的な議論があってしかるべきだ」とそれぞれ答えた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20031106/mng_____sei_____002.shtml