2003年11月06日(木) 07時00分
家電量販大手、都市部で出店加速(日経新聞)
家電量販大手が都市部を主舞台に出店を加速する。最大手のヤマダ電機は今年度下期に13店、来年度は48店の大量出店を目指す。郊外の大型店でシェアを伸ばした同社が、軸足を都市部に移して商圏のすき間を埋める戦略。もともと都市部が地盤のヨドバシカメラ、ビックカメラの2社も三大都市圏で攻勢を強めており、競争が一段と激化しそうだ。
ヤマダ電機は上期の開店を九店にとどめたが、下期は11月から13店の新規出店を計画中。売り場面積で3000平方メートルに満たない中小型店が中心となる見込み。これまでの大型店出店で主要拠点の確保は一巡したと見て、人口が集中している地域でのすき間商圏を獲得していく狙い。
2002年5月、イトーヨーカ堂から買収したディスカウントストア「ダイクマ」の経営をようやく軌道に乗せ、新たな店舗開発に着手する。大量出店に伴う資材の一括発注などにより「一店あたりの投資を3割引き下げられる」(山田昇社長)といい、各店舗の収益力を高めるとともに、年間売上高1兆5000億円を当面の目標にする。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20031106AT1D0505I05112003.html