2003年11月06日(木) 09時33分
年金返納を要求 不審電話に注意を(四国新聞)
社会保険事務所の職員をかたり、お年寄りに年金の過払い分の返納を求める不審な電話が、県内で相次いでいることが五日分かった。香川社会保険事務局に連絡があっただけで三件に上っており、同事務局は「電話で年金の返納を求めることはない。不審な電話を受けた時はすぐに連絡を」と注意を呼び掛けている。
同事務局によると、不審電話があったのはいずれも四日。年金受給者のお年寄りに対し「年金の払いすぎがあったので指定の銀行口座に振り込むように。振り込まなければ次回の年金の支払いを停止する」との内容だった。
返納を求められた金額は七万五千円—十二万円で、すべて北陸銀行の個人名義の同一口座。具体的な被害は出ていないが、三豊郡内の女性が振り込むために銀行の窓口まで行ったものの、不審に思った職員から社会保険事務所に確認するよう注意され、被害に遭わずに済んだケースもあったという。
全国では十月十日までに計九十件の同種の不審電話があり、七件(百四十三万五千円)の被害が発生している。
http://www.shikoku-np.co.jp/news/social/200311/20031106000094.htm