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2003年11月06日(木) 10時26分

<沖縄セルラー>県内シェア48・7%琉球新報

好調な中間決算を発表する沖縄セルラーの親泊社長(左)と佐川信和副社長=5日午後、同社会議室    沖縄セルラー電話(那覇市、親泊一郎社長)は5日、2004年3月期中間決算を発表した。新規契約の増加やコンテンツ拡充、カメラ付き端末によるデータ伝送収入の伸びで、売上高は前年同期比6%増の211億2100万円となった。旧通信方式(PDC)設備除却によるコスト削減などで、経常利益は377・5%増の33億8800万円、中間純利益は401%増の20億7300万円と、好調に推移した。
 加入者数は35万7800台で、県内シェアは48・7%。解約率が落ち着いたため、純増台数は1万7800台と、県内新規加入数の59・1%を占めた。
 同社は業績好調の要因を、(1)音声収入の減少幅を上回るデータ伝送収入の伸び(2)新機種投入やコンテンツ拡充による加入者増(3)設備除却に伴う運営費の大幅削減-を挙げている。
 また、株主資本比率も51・7%と初めて50%を超え、「利益の積み上げで資本が充実し、借入金返済で負債も圧縮したため、財務バランスが良くなった」(同社)と説明している。
 親泊社長は「今後も増収増益の基調を維持していく。若年人口の多い沖縄では携帯電話の潜在需要が高く、今後3年は成長していくのでは」と話している。
 下期も200万画素カメラやFMラジオチューナー付き端末など、新機種投入で加入者増を目指す。通期は売上高425億円、経常利益55億円、当期利益35億円を見込み、1株当たり2000円を配当する予定。

◇Jストック銘柄に選定
 沖縄セルラー電話(那覇市、親泊一郎社長)は4日付で、県内から初めてジャスダック(店頭)市場の基準銘柄「J-Stock(ストック)」に選定された。ジャスダック市場に上場している938社のうち、時価総額(株価に株式数をかけた数値)や利益額など、一定基準を満たしたJ-ストック銘柄はセルラーを含め63社。同社の時価総額は4日現在、535億9000万円と、全銘柄の上位28位にランクインしている。
 同銘柄を基に算出するJストックインデックスはNYダウなど、国内外の市場で活用される指数を踏まえ、昨年4月につくられた新株価指数。
 主幹事社の大和証券那覇支店によると、「Jストック銘柄は機関投資家の注目を集めやすく、ベンチマーク(基準)に使われる」と説明。おきなわ証券も「取引量が多く認知度も向上するため、新たな投資家が集まり、資金調達がしやすくなる」と話している。
 親泊社長は「気の引き締まる思いだ。沖縄にとっても良いことでは」と話している。(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031106-00000007-ryu-oki