2003年11月06日(木) 22時02分
「オレオレ詐欺」に注意を 県警、金融機関と連携強化へ /熊本(毎日新聞)
全国で被害が相次ぐ「オレオレ詐欺」を巡り、県警にも1月から未遂も含めて二十数件の被害届が出され、被害総額は二千数百万円に上っていることが明らかになった。県警は広報誌などを通じて住民に注意を呼びかけるとともに、金融機関と連絡体制の強化を図ることを確認した。
手口は高齢者を狙い、電話で「わかる? オレオレ」「ばあちゃん、オレオレ」などと切り出し、交通事故でせっぱ詰まった子や孫を装うパターン。交際女性を妊娠させたと偽るケースもある。示談金や損害賠償金として十数万〜数百万円をその日に指定口座に振り込むよう要求する。
県警によると、被害は全県下に及び、9、10月には数件ずつと目立って増えたが、県内で検挙例はない。振込先の金融機関は首都圏が大半で、口座も名義もバラバラ。同一犯の犯行かも不明。県警は首都圏などの遠方から電話帳を頼りに手当たり次第に県内の高齢者を狙っているとみている。
県警捜査2課は「最大の予防策は『だまされない』という一人一人の意識の向上。もしもの時は一人で判断せず、家族や警察に相談してほしい」と話している。【新里啓一】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031106-00000004-mai-l43