2003年11月06日(木) 22時14分
健康ブームで注目、福山特産黒酢の価格上昇!? 日本政策投資銀が予想 /鹿児島(毎日新聞)
日本政策投資銀行南九州支店は、「健康酢ブームを考える」と題するリポートをまとめた。全国的に人気が高まっている福山町特産の黒酢を中心に酢の消費動向などを分析。つぼ仕込みの福山黒酢について「黒酢市場の拡大と原産地の差別化が今後進み、価格が2割ほど高くなる」と予想している。
リポートでは、現在の健康酢ブームの背景として「酢の消費量が少なかった東日本での消費増に加え、健康に良いとされる酢が調味料にとどまらず、健康食品として見直されるようになった」と指摘。さらに「酢を直接飲むために風味が重視され、福山黒酢など伝統的な製法の酢が注目されるようになった」としている。
同支店によると、福山黒酢の市場出荷額は約20億円。リポートでは「価格が安い中国原産の黒酢との競争にさらされているが、今後は原産地へのこだわりが強まる。手間がかかり希少価値の高い福山黒酢が注目を浴び、平均価格が2割程度上昇する」と予測。同支店は「健康食品の市場規模拡大とともに黒酢の市場規模も2割ほど拡大する」とみている。【内田久光】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031106-00000005-mai-l46