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大手百貨店の松坂屋(名古屋市)が東京・上野店の社員に時間外賃金を払わない「サービス残業」をさせたとして、上野労働基準監督署が労働基準法に基づき是正勧告していたことが分かった。同社は01年7月〜03年6月の2年間、店頭で販売を受け持つ社員321人に未払いがあったと認め、計約1億1千万円を支払った。
是正勧告が出たのは8月6日。これを受け、同社は上野店で店頭販売を担当し、時間外賃金の支給対象である課長級以下の社員や契約社員ら計537人の勤務記録を調べた。
同社では本来の始業時刻前や終業時刻後に勤務した場合、事前か事後に、直属の上司を通じ人事担当部署に届け出ることになっている。一方、実際の出社と退社の時刻は社員カードを機械に読み取らせて記録している。調査で両方の記録を照合したところ、未届け勤務が多数判明した。
未払い賃金は、10月の給与に合わせて社員に支払った。上野店の外商部門や、同じ東京の銀座店でもサービス残業の有無を調べている。同社は「勧告を真摯(しんし)に受け止め、再発防止のため労働時間管理を全社で徹底します」としている。(11/06 06:12)