2003年11月06日(木) 00時00分
医療事故防止現状など紹介(朝日新聞・)
県内の医療過誤訴訟の原告らが医療問題について考えようと9月に設立した「SOMの会」が5日、長崎市内で初めての講演会を開き、長崎北徳洲会病院総看護師長の菊村柳子さん(54)が医療現場での事故防止の取り組みや課題について話した。県健康政策課の担当者も行政の取り組みを解説した。
原告や患者、医療関係者や市職員ら約35人が話を聞いた。菊村さんは、医療技術の高度化に伴い看護師の業務が昼夜問わず複雑になったことを挙げ、「事故が出てきたのは看護師の労働環境にも大きく影響する気がする」と述べた。
事故防止のため、10年ほど前から多くの医療現場で、看護師がミスをしそうになった場合に報告書を提出して原因を検討するようになったことを紹介。課題としては大病院でなくても専任の事故防止担当者を置く必要性などを指摘した。
県の担当者は県が4月に医療安全相談センターを設置し、県立の8保健所に医療に関する相談窓口を設けたことを説明。「(相談内容をみると)医療機関と患者とのコミュニケーション不足がかなり多い」と話した。
(11/6)
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news02.asp?kiji=3192
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