2003年11月06日(木) 00時00分
私立高に通わせる親の負担高く(朝日新聞・)
県内の私立高に子どもを通わせる親の90・4%が、子どもを進学させるために生活費を切りつめるなど、何らかの経済的努力を強いられていることが、私立高教職員らでつくる「私学助成要求実現県実行委員会」(吉田六太郎会長)の調べで分かった。
調査は6月、県内5私立高の保護者950人を対象に行った。
子どもの教育費を負担する人の年収は、400万〜600万円が29・8%と最も多く、次いで200万〜400万円が29%を占めた。
私立高入学前に、子どもの進学先に私立を希望していた親は、たった8%にすぎなかった。公立を希望していた親は58・8%と半分を超えていた。公立希望者の72・7%は、経済的理由から私立を敬遠しながら、私立高進学を選ばざるを得なかった形だ。
私立高に通わせる学費を捻出(ねん・しゅつ)するため、全回答数の31・8%が生活を切り詰めていた。29・2%が、預貯金を切り崩していた。
進学後の感想では、70・5%が、子どもを私立高に入れてよかったと答えている半面、他の私立や公立がよかったと答えた親も23・8%いた。このうち56・3%は、理由として学費が高いことを挙げている。
県内の私立高の平均初年度納入額は、入学金を含め50万8563円。県立高の11万7250円の4倍以上だ。
学費の値上げを巡っては、58・9%が「絶対やめて欲しい」。38・5%は「できるだけ値上げしないで」と答えた。公立と私立の格差については、55・8%が「公立と同程度の額にして格差を無くすべきだ」と答え、「公立の2倍程度に」が29・8%だった。
(11/6)
http://mytown.asahi.com/iwate/news02.asp?kiji=4506
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