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2003年11月05日(水) 00時00分

国立弘前病院放射線過剰照射 調査団が来院朝日新聞・

医師と技師 計算法に違い

 弘前市の国立弘前病院(伊藤文也院長)の放射線過剰照射事故で、「国立弘前病院過剰照射事故調査団」(団長=早渕尚文・久留米大医学部教授)が4日来院、関係者から事情を聴くなど事故原因の調査を始めた。2通りの放射線量の計算方法がある中で、医師と技師が違った方法を採用していたことが判明した。意思の疎通が欠けていたため、双方の「思いこみ」に気づかなかったという。調査は5日も行われる。

 調査団は日本医学放射線学会、日本放射線腫瘍学会、日本医学物理学会、日本放射線技術学会の放射線専門家ら計7人で構成。放射線担当の医師や技師らから事情を聴くとともに、カルテや照射録などを調べた。

 調査後に記者会見した早渕団長によると、大きく2通りある放射線の計算方法のうち、医師は「パーセント領域法」、技師は「センター法」を採用していた。

 センター法が一般的なため、技師は医師が示した線量の指示を「センター法」によるものと受け取っていた。病院側はこれまで技師が計算式を間違えていたことが原因と発表していたが、調査団によると、医師のカルテの指示は不明確な「どうにでも取れる書き方」だったという。

 また、病院発表で317人となっている過剰照射患者は計算し直すと大幅に減るとの見方を示した。

(11/5)

http://mytown.asahi.com/aomori/news02.asp?kiji=5435