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【不可解】
「2人で暮らしたかったが、お金も場所もないので、家族全員を殺して、一緒に住もうと思った」。5日までの調べに、こう供述している少女。
中学の卒業文集には、「不出来で手間の掛かる不可解な人間に付き合うなんて、皆さんも奇特なお方たち」と、一人だけワープロ打ちでメッセージを寄せ、「腹黒気味の自他ともに認める超不健康児でございます」と自嘲気味に記していた。
そして、少女が書いたとみられるHPは『禁忌の接吻−婦女子の悦び』と題され、約1年前から、「命日に降る雨」「無理心中」と自殺を示唆するかの詩などを公開。
ヒット曲『Yeah! めっちゃホリディ』を『Yeah! めっちゃ内臓』とパロディー化し、「Yeah!めっちゃ内臓 ウキウキなオペ(手術)希望 ズバッと切開 ノリノリで解体」…と、16歳の女子高生とは思えない猟奇的な言葉で埋め尽くされている。
【犯行予告】
『破滅への恋路』と題された歌詞には、少年が登場する。「心と身体の弱い私の為に『御前ガ死ネバ俺モ死ヌ』と申してくれた」と、最終目的だった心中をほのめかす。自らを「美人」とし、顔写真も公開。包丁を持ち、舌を出す少女の表情は、今回の事件を予告するかのようだ。
【手首切りまで公開】
「自殺未遂の経験もあった」(関係者)という少女。暗号が必要な隠しページには『流血写真館 発熱! 解体ショー』と題し、5日間にわたるリストカットを“実況中継”で生々しく公開。手首に血がしたたる写真を掲載しながら、平然と「グロいなぁ」と解説。日を追うごとに過激になり、手の関節、足の甲をカミソリで…。
【最後の日記】
『内臓狂想曲』と題した日記には、移ろいゆく少女の気持ちが吐露されていた。少年と交際を始めた9月初旬、「めっちゃ楽しいっすよー」と気分の高揚を表現。だが、先月に入って、体調の悪化を訴え始め、同26日には「この世じゃ真の幸せなんて見つからない」と意味深長な表現で日記を終えている。
そして、事件当日の1日、少女はHPの表紙に「往(い)ってきます」「捜さないで下さい その方が幸せだから」とのメッセージを残し、更新を中止している。
【心の闇】
少女の行動について、精神科医の日向野春総氏は「自己顕示欲です。リストカットも『覚悟を決めている』というパフォーマンス。父母と心が通じない家庭環境に、パソコン普及などの影響もあり、感情や感性が削ぎ落とされてしまっている。人間関係の感動を履き違え、自分が自分の中で超越したいと思い込み、こうした“奇行”に出たのではないか」と分析する。
ZAKZAK 2003/11/05