2003年11月05日(水) 20時42分
税務署表彰の優良申告法人、10億円所得隠しで告発(読売新聞)
優良申告法人として税務署から表彰されていた倉庫会社「愛宕倉庫」(東京都港区)が、2002年1月期までの4年間で約10億円の所得を隠し、法人税約3億3000万円を免れていたとして、東京国税局は5日までに、同社と中村明男社長(55)を法人税法違反(脱税)の疑いで東京地検に告発した。
また同国税局は、中村社長が社長を兼務する運送会社「愛宕運送」(同)についても、2001年6月期までの2年間に約1億8000万円の所得を隠し、法人税約5000万円を脱税したとして、同容疑で告発した。
関係者によると、2社は各決算期の期末に、売り上げの一部を収入から除外したり、架空の倉庫修繕費を計上して経費を水増ししたりして、所得を隠していた。取引先に頼んで、架空修繕費に見合う分の架空請求書を作らせていたという。
愛宕倉庫は1959年創業で、愛宕運送の倉庫部門として業績を伸ばした。税務内容が良く、帳簿も完備しているとして、優良申告法人の表彰を受けたこともあった。
2社の代理人の話「隠した所得の個人的な流用はなく、すでに修正申告した」(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031105-00000112-yom-soci