2003年11月05日(水) 12時40分
IT 関連支出は回復傾向、IDC が発表(japan.internet.com)
ここ数年続いている IT 関連支出の低迷が終息に向かいつつあるかもしれない —— 市場調査会社
IDC がそんな最新調査結果を発表した。
それによると、ハイテクおよび通信分野の支出にかなりの増加が見られるという。
IDC は3日、2003年第3四半期版の『IT Black Book』をリリース。その中で、この回復基調は2004年も続くと期待されると述べている。そして、2004年には全世界の IT 関連支出は5%増の9160億ドル、通信サービス関連支出は4%増の1兆ドルに達するとの見方を示した。
同社は、米国および複数の新興市場におけるハイテク関連支出は好転するものの、カナダと日本および欧州では低迷が続くと予測している。南米については、2004年に7%の回復が見込まれるという。
分野別に見ると、データサービス分野が2003年第3四半期に伸びを見せており、2004年には16%の伸びが予想されるという。
「イラクでの大規模戦闘が終結して以来、米国経済と IT 市場は回復傾向にある。このところ、企業投資に増加の兆しが見られる」と、IDC のエコノミスト Kevin White 氏は声明の中で述べている。
「通信業界は、2004年にようやく資本設備投資を増やす方向に戻るだろう。同業界でも冬が過ぎて春を迎え、2007年までには16.5%の回復が見込まれる」と、IDC の通信アナリスト Ludovica Bruno 氏。
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