2003年11月05日(水) 11時05分

「帝王」ら認否留保　山口組系のヤミ金融初公判（共同通信）

　「ヤミ金の帝王」と呼ばれ、指定暴力団山口組系組員らのヤミ金融事件で出資法違反（高金利）の罪に問われた山口組系の元幹部梶山進（５４）、元組員松崎敏和（３４）両被告の初公判が５日、東京地裁（杉山慎治裁判長）であり、いずれも起訴事実の認否を留保した。
　梶山被告は、山口組系「五菱会」（静岡市）の実質的なナンバー２で、ヤミ金融約１０００業者を仕切る「統括センター」のトップとされる。
　事件は、警視庁などの合同捜査本部が実態解明を進めており、これまでに梶山被告ら約３０人を逮捕。１０月には、収益が五菱会を通じて山口組に上納されていたとみて、出資法違反容疑で山口組総本部（神戸市）を家宅捜索した。
　起訴状によると、梶山被告らは２００１年１０月−０２年１２月に、東京都豊島区内で経営する貸金業３店で、計１３人の顧客から法定利息（計約７万１０００円）を大幅に上回る計約４１４万円の利息を受け取った。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031105-00000051-kyodo-soci