2003年11月05日(水) 10時48分
公団訴訟、2審も住民敗訴 値下げ販売で賠償請求(共同通信)
公団マンション値下げ分譲訴訟の控訴審判決で、横断幕を手に東京高裁に向かう原告ら=5日午前9時42分
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住宅・都市整備公団(現都市基盤整備公団)の分譲マンション約840戸を購入した首都圏の約1200人が、売れ残り分を不当に値下げ販売され資産価値が減ったとして、公団に約30億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁の江見弘武裁判長は5日、請求を棄却した1審東京地裁判決を支持、住民側の控訴を棄却した。
同種訴訟はほかに3件あり、2件は東京、福岡高裁で住民側敗訴が確定している。1件は公団賃貸住宅の住民が建て替え後に優先分譲を受け、その後の値下げ販売を問題にした特殊なケース。東京地裁は「値下げは適法だが、契約時の説明が不十分だった」と一部訴えを認め、住民、公団側双方が控訴している。
今回訴えた約1200人は、1993−97年に茨城、千葉、埼玉、東京、神奈川の1都4県で公団マンションを購入した住民ら。
1審段階から「『値下げはしない』と説明していた公団が、大量の売れ残り住宅を10−30%程度値下げして販売したため資産価値が下がり、精神的損害を受けた」と主張していた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031105-00000045-kyodo-soci