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2003年11月05日(水) 09時15分

Novell、Linux中心に事業再編ZDNet

 米Novellにとって、Linuxは単なる人気OSというだけでなく、同社および顧客数が縮小の一途にあるNetWareにとっての生命線になる。

 Novellは11月4日、SUSE LINUX買収計画を発表し、Linux市場でのプレゼンスを大幅に拡大した。これに先立ち8月にはXimianの買収を発表。また、Linux上のネットワーキングソフトを多数提供する計画も発表済みだ。

 こうした要因を積み重ねることは、Novellにとって長期的な展望の改善につながると、同社幹部は語っている。同社は過去3年にわたり、黒字転換を目指して苦戦を続けている。NetWareやメッセージングソフトGroupWiseの比較的小規模なインストールベースに固執するよりも、企業でLinux人気が高まっている波に乗りたい考えだ。

 Novellのジャック・メスマンCEOは同日、同社がサーバとデスクトップPC向けのLinuxを提供できるという点を強調した。「Linuxはもはや周辺にとどまっている必要はない。事業の中核に進出することも、データセンターへの進出も可能だ」と同氏。

 SUSE LINUXの買収によって、Novellは欧州でLinuxの主導的なディストリビューターとなり、米国やそれ以外の国でももっと積極的な売り込みが可能になる。Novellのラインアップはこれで、デスクトップPCとサーバ版のLinux、およびXimianの買収で取得した、あるいはZenWorks製品向けに社内開発したLinuxマシン管理/設定用ユーティリティ多数がそろうことになる。

 Linuxとアドオンの管理製品、Novellのサポートおよびトレーニングサービスという組み合わせにより、企業にとってはMicrosoftのWindowsをベースとした製品の有力な代替が提供されることになるはずだと、アナリストは指摘している。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031105-00000011-zdn-sci