2003年11月05日(水) 09時10分
Novell、SUSE LINUXを買収(ZDNet)
米Novellは11月4日、SUSE LINUXを2億1000万ドルの現金取引で買収する契約を交わしたと発表した。また、Linux推進に力を入れている米IBMがNovellに5000万ドルを出資する。
SUSEは米Red Hatに次いで第2位のLinuxディストリビューター。今回の買収によってRed Hatへの対抗姿勢強化が図れるとともに、Novellにとっては新たな局面からMicrosoftに対抗できることになる。
Novellは8月にデスクトップLinux専門企業のXimianを買収しており、Linux関連の買収は今回が2件目。Ximian買収ではデスクトップPCでLinuxを利用するためのソフトを取得、一方SUSEはサーバ用のLinuxを主力としている。
買収はNovellの第1四半期末に当たる来年1月までに完了の見通し。IBMの出資はこの段階で有効になるとNovellは説明している。IBMはNovellの優先株5000万ドル相当を買い取る計画。
「他分野への事業拡大という意味で、Novellのこれまでの実績は悲惨だが、Ximianに次ぐ今回の買収によって、Red Hatの主要ライバルの座に立つことは確実だ」と指摘するのはIlluminataのアナリスト、ゴードン・ハフ氏。
Novellは大きな変化に際しては、過去にトラブルを抱えている。だが「今回はIBMが介入し、SUSEの行く末について深く関与するという点で、Novellが正しい方向に向かう一助となるかもしれない」とハフ氏は話している。
SUSEは最終的にNovellに買収されることになったが、同社を買収しそうな企業としては、ほかにも数社の名前が挙がっていた。RedMonkのアナリスト、ジェームズ・ガバナー氏が得た情報によれば、SUSEはSun Microsystemsに買収を持ち掛けたものの、退けられたという。Sunからのコメントは得られていない。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031105-00000012-zdn-sci