2003年11月05日(水) 00時00分
「体罰で後遺症」と県を提訴(朝日新聞・)
部活で教諭から体罰を受けて鼓膜が破れ、後遺症が残ったとして、元県立水俣高校の男子生徒(21)=現在大学生=が県を相手取って、総額約2300万円の損害賠償を求める訴訟を地裁八代支部に起こした。4日、第1回口頭弁論があった。
訴状によると、当時高校1年だった生徒は97年4月、カヌー部の指導教諭から「なぜ練習を休んだ」と平手でほおを数回たたかれ、左耳の鼓膜が破れた。その後遺症でいまも聴力が低下したままという。
1年ほどの調停が不調に終わり、今年9月18日に提訴した。
県教委は02年1月、体罰の報告を、教諭の異動先の高校長からの届け出で知った。教諭は、平手で2回たたいたことは認めたという。
田中力男・県教育長は「体罰はあってはならないことで申し訳ない。けがの程度などに食い違いがあり、裁判の経過を踏まえ、教諭の懲戒処分を検討する」とのコメントを出した。
指導教諭は、朝日新聞社の取材に対し、「たたいたことは認める。反省するしかありません」とだけ話している。
(11/5)
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news02.asp?kiji=2878
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